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社会三層構造を実現しているでは?

2005.6.4.富良野へ行ってきた。

大学時代の友達が北浦さんに会いに行くと聞いたので、突然、同行することにしたのだ。

北海道に引っ越してきて、初めての外泊であり、車での長距離であった。北浦さんの掘っ立て小屋に泊まるつもりだったが、二歳児がいるので、最近、富良野に引っ越した友人宅に泊まることにした。

行く前は、正直にいうとあまり期待していなかった。今まで、自給自足を実践している方を何軒も何軒も見てきて、精神的に無理があると思っていたからだ。しかし、今回は、結構、考えさせられることがたくさんあった。

北浦さんも、師匠の大浜さんも自給自足ではない。

自給自足は、現代社会では実現し得ない。それは、実践しようとして痛感した。しかし、現状のままの生活は、納得いかない思いがあり、北海道に来た。そして、一年たったが、当てにしていた共同体は、社会三層構造は目指している様だが、実現にはほど遠い。

そう思ったところでの今回の訪問だった。

社会三層構造は、「精神の自由 法の下の平等 経済の友愛」なのだが、北浦さんの生活は、

  • 「精神の自由」
    →特に仕事がなければないで自由にしている。仕事を強制されてもいないし、必要とされているときだけしている。お金のために働いているわけではない。
  • 「法の下の平等」
    →特に不平等なことはない(過疎な地域のため歓迎されているのでは?)。
  • 「経済の友愛」
    →仕事をした分だけお金をもらっている。(当たり前だが)
重要なのは、住んでいる家・土地・光熱費にお金がかかっていない上、アルバイト先から出荷できない食料をもらえるため、金額的に少なくても、生活ができるところだ。収入が少ないため、税金も不要。

お金を稼いだり貯めなければ生きていけないという恐怖(貨幣の奴隷)で、現代社会が動いている・・・。もしかして、お金を気にせず好きにしていたら、無理なく生きれるのではないか?とさえ思えてしまう。子供がいる家庭では、もう一工夫(半農半Xなど)が必要かもしれないが、少し希望が見えたかも?

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