高山に引っ越した1999年のこと。
それまでは、自転車や電車、必要とあればレンタカーで出かけていたが、高山では、さすがに車がないと生活に支障がある。
車は、それまで一度も購入したことがなく、初めての購入だった(30の男とは思えない)。
冬は当然、雪が積もる道、凍る道になる。職場で紹介してもらったクルマ屋さんからは、「4WDでないと危ない」と言われ、ヨメはAT限定しか運転できない。さらに、そんなにお金をかけたくないという事で、中古の軽自動車。さらにさらに、車中泊するために布団がひける、バンに。
そんな都合のいい中古車があるわけもなく、クルマ屋さんに全国ネットで探してもらう。東京方面で、見つかったのが2万Kmぐらい走った三菱のブラボー。運搬費などコミコミで110万で購入(今から考えると高かったかな)。
ターボのない軽自動車の4WDというのは、馬力的に問題では?と思う。名古屋と高山と結ぶ高速では、高速にしてはすごい登るところがあり、ベタ踏みしても90kmもでない。
そんなブラボーが、高山から大津に引っ越そうかという時、エンジンが壊れた(2002年)。
エンジンが壊れることなんてあるのかと思うが、クルマ屋さんがエンジンをチェックしたところ、シリンダーが割れていたそうだ。修理は、エンジン載せ換えしかない(純正のエンジンを新品で買うと30万強する)。
色々原因は考えられる。
- 2年強で6万km(メータは8万km)まで全国走り回る。
- 地域で一番安いガソリンを入れていた。
- 水抜き材を高速のガソリンスタンドで入れた。
- 一度、エンジンオイルの交換時期なのに、遠出した。その時、エンジンから変な音がしだし、旅先でエンジンオイル交換する。
- ヨメが、最低気温が-20℃なのにアイドリングせずにすぐ出発を度々した。
クルマ屋さんの指導どおり、エンジンオイルは3000kmごとまじめに交換していた(何も知らなかっただけだけど)にも関わらず、シリンダーが割れるなんておかしいとのことで、クルマ屋さんから三菱に対して欠陥扱いにしてもらい、エンジンは無償になった(丁度この頃、リコール問題が始まった頃だったというのもある)。だが、載せ換え費用として8万かかった。
大津に引っ越してからは、JR・京阪がすぐ近くにあり、パルコ・西武・アーカスには歩いていける、その上、駐車場代が1万5千。半年もしない間にガリバーに2万で売った(キズは確かにたくさんあったが、損したと後々思った)。
悲運を背負った車だったなぁ。(大殺界の時期だったし。)